フォーデイズはなぜ100億円以上売上を落とした? 過去最高429億円から現在までを分析

フォーデイズは日本初のネットワークビジネス企業です。日本で売り上げを伸ばすMLM企業の多くが、アメリカ発です。そのような環境下で、日本初の純粋なネットワークビジネス企業が、日本で売り上げを伸ばしている事実は驚くものがあります。

そして、その社長が女性社長兼オーナーなのです。日本のネットワークビジネス業界に新しい風を吹かせた女性社長(和田佳子さん)に対しては期待しかありません。

しかし、その破竹の勢いだったフォーデイズ。一時は「アムウェイに追いつき、追い越せ」とばかりに頑張っていたフォーデイズ。いまは売り上げを落とし続けています。

一方、近年の年商は300億円前後で推移しており、ピーク時と比べると100億円以上減少しています。

では、なぜフォーデイズの売上は減ったのでしょうか。

単純に「商品が売れなくなった」「会社の人気が落ちた」という話ではありません。

売上減少の背景には、行政処分、会員組織の縮小、主力商品の成熟、そしてネットワークビジネス業界そのものの変化があります。

今回は、フォーデイズの売上減少の理由を、できるだけ客観的に分析します。

目次

フォーデイズの過去最高年商は約429億円

フォーデイズの過去最高売上高は、2017年3月期の429億4,900万円です。

核酸ドリンク「ナチュラルDNコラーゲン」を中心に売上を拡大し、ネットワークビジネス業界でもトップクラスの規模に成長しました。

しかし、その後は売上が減少し、近年は300億円前後となっています。

ピーク時から見ると、約3割近い減少です。

この大きな転換点となったのが、2017年の行政処分でした。

最大の転換点は2017年の業務停止命令

2017年11月、フォーデイズは消費者庁から、連鎖販売取引に関する6カ月間の業務停止命令を受けました。

処分の対象となったのは、主に新規会員への勧誘、新規契約の申込み受付、契約締結などです。

一部会員の勧誘において、会社名や勧誘目的を明確に伝えなかったことや、商品について病気が改善するような誤解を招く説明があったことなどが問題とされました。

フォーデイズ自身も、その後の決算発表で、業務停止の影響により売上が前年を下回ったと説明しています。

ネットワークビジネスにおいて、6カ月間新規勧誘が止まる影響は非常に大きいものです。

一般的な小売業であれば、営業再開後に広告を増やして売上を回復させることもできます。

しかし、ネットワークビジネスでは、会員一人ひとりの口コミ活動や紹介活動が売上の基盤になっています。

  • 新規会員が増えない。
  • 新しい愛用者が増えない。
  • リーダーの育成が止まる。
  • 活動を休止する会員が増える。

こうした影響が連鎖的に広がるため、売上へのダメージは業務停止期間だけでは終わりません。

業務再開後も元の勢いに戻るとは限らない

6カ月後に営業活動を再開したとしても、組織が以前と同じ状態に戻るわけではありません。

行政処分をきっかけに、活動を休止した人、家族から反対された人、勧誘に慎重になった人、他社へ移ったリーダーなどが一定数いた可能性があります。

また、既存会員の中には、商品だけを購入していた愛用者も多く存在します。

組織全体の活動量が低下すると、愛用者へのフォローも弱くなり、定期購入の解約につながりやすくなります。

ネットワークビジネスでは、新規獲得以上に既存会員の継続が重要です。

新しい人が入ってこない状態で、既存会員が少しずつ減っていけば、売上は長期的に縮小していきます。

そのため、2017年の行政処分は、一時的な売上減少ではなく、その後の組織成長にも長く影響したと考えられます。

主力の健康食品(核酸ドリンク)が成熟期に入った

最近のフォーデイズの売上を見ると、すべての事業が悪化しているわけではありません。

化粧品事業は伸びており、過去最高の売上を記録した年度もあります。

一方で、主力となる健康食品事業は減少傾向にあります。

フォーデイズの成長を長年支えてきたのは、核酸ドリンクを中心とする健康食品です。

強い主力商品があることは大きなメリットですが、一つの商品への依存度が高い場合、その商品が成熟期に入ると、会社全体の成長も鈍化しやすくなります。

  • 長年愛用してきた顧客の高齢化。
  • 新規愛用者の獲得ペース低下。
  • 生活環境や家計状況の変化による解約。
  • 競合商品や新しい健康トレンドへの関心移動。

こうした要因によって、既存商品の売上が少しずつ減少していきます。

新商品を発売しても、既存商品の減少分を完全に補うことは簡単ではありません。

フォーデイズの最近の減収は、化粧品が伸びている一方で、主力の健康食品の減少を補いきれていないことが大きな理由です。

健康食品市場の競争が激しくなった

以前と比べて、健康食品市場の選択肢は大幅に増えました。

プロテイン、腸活、乳酸菌、NMN、酵素、睡眠サポート、機能性表示食品など、消費者が興味を持つテーマは多様化しています。

ドラッグストア、通販、SNS、サブスクリプション型の健康商品など、購入ルートも増えました。

消費者は、商品の価格、成分、口コミ、エビデンスなどをインターネットで簡単に比較できます。

フォーデイズの核酸ドリンクが魅力を失ったというより、消費者の選択肢が増えたことで、以前のように一つの商品へ需要が集中しにくくなったと考えられます。

従来型の口コミ勧誘が難しくなった

フォーデイズだけでなく、ネットワークビジネス業界全体が抱えている課題として、従来型の勧誘方法が通用しにくくなったことがあります。

以前は、知人リストを作る、電話でアポイントを取る、ホームパーティーへ誘う、アップに説明してもらう、大型イベントでモチベーションを高める、という方法が一般的でした。

しかし現在は、突然の勧誘や目的を隠したアポイントに対して、強い警戒感を持つ人が増えています。

会社名や商品名を検索すれば、良い口コミだけでなく、行政処分や批判的な情報もすぐに表示されます。

勧誘された人が、その場で判断せず、自分で調べる時代になったのです。

そのため、以前と同じ方法で同じ人数へ声をかけても、登録につながる割合は低下しやすくなっています。

特に、強引な勧誘や誇大な商品説明は、会社だけでなく、業界全体への不信感につながります。

フォーデイズ会員の高齢化も無視できない

フォーデイズは長い歴史を持つ会社であり、長期愛用者やベテラン会員が多いことは大きな強みです。

一方で、長く続いている組織ほど、会員の平均年齢が上がる傾向があります。

高齢化によって活動量が低下したり、紹介できる人脈が限られたりすることもあります。

また、若い世代は、対面のホームパーティーや知人勧誘よりも、SNS、動画、オンラインコミュニティーを通じて情報を集める傾向があります。

若い会員を増やすためには、従来型の活動方法だけでなく、デジタルを活用した新しい集客や教育方法が必要です。

商品が良くても、伝え方や販売方法が時代に合っていなければ、新規顧客は増えにくくなります。

ですが、実は最近はフォーデイズは若返り戦略も成功していますので、今後が楽しみです。
※フォーデイズ若返り戦略が成功の記事もご参照ください

フォーデイズが衰退していると断定するのは早い

売上がピーク時より減っていることは事実です。

しかし、フォーデイズが全面的に衰退していると判断するのは適切ではありません。

現在でも300億円規模の売上があり、ネットワークビジネス企業としては非常に大きな規模を維持しています。

また、化粧品事業は成長しており、海外展開にも取り組んでいます。

つまり現在のフォーデイズは、核酸ドリンクを中心に急成長した時代から、化粧品や海外市場を含む新しい事業構造へ移行している途中と見ることができます。

問題は、既存の主力商品や既存会員だけに頼らず、次の成長の柱をどこまで育てられるかです。

売上減少の理由をまとめると

フォーデイズの売上が減った理由は、一つではありません。

最大の転換点は、2017年の6カ月間の業務停止命令です。

この処分によって新規勧誘が止まり、会員数、組織活動、企業イメージに長期的な影響が残りました。

その後は、

  • 主力である核酸ドリンクの成熟
  • 愛用者や会員の高齢化
  • 競合商品の増加
  • 新規リクルートの難化などが重なっています。

一方で、化粧品事業や海外事業には成長の余地があります。

フォーデイズの課題は、過去の成功モデルをそのまま繰り返すことではありません。

これからの時代に合った商品構成、情報発信、コンプライアンス、会員教育、SNS活用へと変化できるかどうかが、再成長のポイントになるでしょう。

MLM業界がこれから売上アップに必要なこと

フォーデイズの売上推移は、フォーデイズだけの問題ではありません。

これは、日本のネットワークビジネス業界全体が直面している変化でもあります。

  • 強引に誘う。
  • 会社名や目的を隠して会う。
  • 商品の効果を大げさに伝える。
  • 数字だけを追いかける。

こうした昔ながらの方法は、今後ますます通用しなくなるでしょう。

実際、和田社長も月刊ネットワークビジネスへのインタビューで「タイトル奪取だけに偏ったビジネス運営から、自分らしい生き方や自己実現などに替えていく必要がある」と述べています。

これから必要なのは、商品のメリットだけでなく、限界や注意点も誠実に伝えることです。

相手の意思を尊重し、納得した人だけに利用してもらうこと。

SNSやAIを使いながら、売り込みではなく、情報提供や信頼関係を重視すること。

そして、会社任せにせず、一人ひとりの会員が法律とコンプライアンスを正しく学ぶことです。

フォーデイズが再び成長できるかどうかは、売上数字だけではなく、活動スタイルをどこまで新しい時代へ変えられるかにかかっているのではないでしょうか。

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