ネットワークビジネスの種類を解説 製品・報酬・顧客の集め方とルール

ネットワークビジネスの商材や報酬システムには様々な種類があり、混乱している人も多いでしょう。

MLMについて学ぶ時、多くの情報が整理されずに困っている人も多くみられます。知識をつけているつもりでも、それらの間につながりが見えないことも。

ネットワークビジネスの商材や報酬システムなど色々な分野があるため、それぞれの種類を理解するのは容易ではありません。

そこで今回は、「ネットワークビジネスの種類」をテーマに、MLMに関連する製品・サービスの種類、報酬システム、集客方法から法律に至るまで、あらゆる切り口でネットワークビジネスを徹底解剖。

MLMの商材の種類を知りたい、報酬プランの種類を理解したい、そのような思いに答えます。断片的な知識を分野ごとに、頭の中でより整理しやすい形にして解説。これまでのMLMに対する理解に、新しい視点が加わるでしょう。

それでは見ていきましょう。

【製品・サービス】ネットワークビジネス企業で扱う種類と分野

ネットワークビジネスで取り扱われる製品やサービスは多岐にわたります。その範囲は、日用品から健康食品まで幅広く存在します。

ここでは、主要な製品・サービスの種類と分野について詳しく解説。

ネットワークビジネスを行っていると、商品の説明を求められることも多いので、他の人に伝えられるように理解を深めていきましょう。

製品・サービスの種類 ネットワークビジネスを分類

ネットワークビジネスで取り扱われる商材を種類ごとに分けると、以下の消耗品、耐久商材、サービスの３つに分けられます。

分類	メリット	デメリット	具体例
消耗品	リピートされると 継続的に購入される	単価が低いので1つ 売れても報酬が少ない	化粧品、メイクアップ商品、 健康食品・サプリメント、洗剤など
耐久商材	一件当たりの売り上げが高い	新規顧客の開拓が必要 高額な商品の仕入れが必要	電化製品など
サービス	在庫を抱えなくて良い	商品への愛着が湧きにくい	電気、SIMなど生活インフラ

消耗品は、ネットワークビジネスで最も一般的に扱われる製品カテゴリー。日常的に使用され、定期的に補充が必要となる製品です。

耐久商材としては、浄水器や空気清浄機などに代表されるような電化製品があります。健康機器などの医療機器を扱うMLM企業も。

サービスに関しては、インターネットや携帯電話などの通信サービス関連、投資関連の金融サービス、電力などのエネルギー関連サービスなどがあります。

分類ごとのメリットやデメリットの解説は、商品・サービス説明の際にも使えるので、覚えておくのがおすすめです。

分野別 MLM企業の業界を比較

ネットワークビジネス企業は、様々な業界で展開されており、各業界にはそれぞれ特徴があります。

ここでは、主要な業界ごとの特徴や、代表的な企業について比較・解説。

ネットワークビジネスを行うのであれば、次の業界については把握しておくことをおすすめします。

ここでは、健康食品と化粧品、日用品の分野に関して解説します。

健康食品・サプリメント

健康食品やサプリメントは、ネットワークビジネスで最も一般的な製品カテゴリーの一つ。

ビタミン剤やミネラルサプリ、ダイエット製品などが含まれます。これらの製品は、健康志向の高まりと相まって、常に需要が高いです。

「健康」という普遍的な価値に訴えかけるため、幅広い層に受け入れられやすい特徴があります。

以下のような会社が健康食品の分野で大きな売り上げを占めています。

化粧品・スキンケア

美容への関心が高まる中、スキンケア製品や化粧品もネットワークビジネスの主要な製品カテゴリーとなっています。高品質な原料を使用した製品や、独自の技術を売りにした商品が多いです。

化粧品やスキンケア用品については、個人での相性やこだわりがあるため、愛用商品として使ってもらえると高いリピート率が期待できるでしょう。

最新の美容トレンドや技術に常にアンテナを張り、顧客のニーズに合った製品を提案できるとさらに良いです。

次のような会社が化粧品やスキンケアの業界で業績を上げています。

日用品・生活雑貨

日用品もネットワークビジネスでよく見られる製品カテゴリーで、これらの製品は、日常的に使用されるものであるため、継続的な需要が見込めます。

洗剤、シャンプー、歯磨き粉などがイメージしやすいでしょう。実際に自分で気軽に使って、その魅力を伝えられるのも良いところ。

顧客の生活習慣、家族がいる場合は家庭環境なども理解し、適切な製品をおすすめすることが大切です。

【報酬システム】ネットワークビジネスの種類を解説

ネットワークビジネスの魅力の一つは、その独特な報酬システムにあります。

しかし、この報酬システムは企業によって様々であり、複雑な構造を持っていることも少なくありません。

ここでは、主要な報酬システムの種類とその特徴について紹介。

一つ一つの報酬プランの概要を説明していきます。

ブレイクアウェイ

代表的な報酬プランの一つであるブレイクアウェイは、設定された条件を達成することでダウンラインが独立して、新たな組織として扱われるになる仕組み。

自分は、独立したダウンの新しい組織からの報酬を一定割合で受け取り続けることができます。

バイナリー

バイナリーは、それぞれの販売員が最大で2つのフロントラインを持つことで、ダウンラインを拡大していくシステム。

一人の販売員に対して、2つより大きいフロントラインを作ることができないので、3人目以降の紹介は、空いている下のダウンラインの部分を埋めることに。

これは勧誘が苦手な人にとってはありがたいですが、バイナリープランで報酬の対象となるのは、2つのフロントラインのうち、売上の小さい方に含まれる組織の分のみなので注意が必要です。

ユニレベル

ユニレベルは、それぞれの販売員が自分のダウンラインを人数制限なく勧誘でき、組織を拡大していきます。

ネットワークビジネスのイメージとしても思い浮かびやすいプランの一つでしょう。

マトリックス

マトリックスプランは、それぞれの販売員が一定人数のダウンラインしか持てないように決められています。

ダウンの最大数は、会社によって異なるため確認しておかなければなりません。

その他、複数の報酬プランを組み合わせたハイブリッドと呼ばれる報酬プランも存在します。

顧客の集め方の種類 MLMにオンラインとオフラインどちらが良いか

ネットワークビジネスの成功には、顧客の獲得、すなわち集客が不可欠。

顧客の集め方は大きく分けて、オフラインとオンラインの2つのアプローチがあります。

それぞれの特徴と効果的な方法について、詳しく解説していきます。

オンラインでの顧客獲得

インターネットの普及と共に、オンラインでの顧客獲得の重要性が増しています。

時間や場所の制約がなく、より広範囲にアプローチできる点が特徴。

ブログやYoutubeを用いた方法、SNSを利用した方法があります。

SNSは、X (Twitter)、Instagram、Facebookなど情報発信に優れ、スピーディな集客の一部を担います。

一方で、ブログは伸ばすのには時間がかかりますが、様々な情報や思想を組み込むことができ、持続的に一定の集客やファン化に優れているのが特徴。

このSNSとブログを組み合わせることによって、短期的にも長期的にも安定した集客を期待でき、遠く離れた人や時間の都合上、オフラインで会うことができない人も多く集めることが可能になります。

オフラインでの顧客獲得

オフラインでの顧客獲得は、従来からネットワークビジネスで主流だった方法。直接的なコミュニケーションを重視し、人間関係を構築しながら顧客を獲得していきます。

個人的なネットワークの活用や交流会への参加など、対面での接触の機会を利用した集客です。

以下のようなデメリットが存在するため、オンラインの集客とも組み合わせて利用していくのが良いでしょう。

自分の集客能力や集客の目的に応じて、オンライン・オフライン、その他さまざまな集客方法の選択をしましょう。

ルールの種類 ネットワークビジネスを行うにあたって

ネットワークビジネスを適切に運営するには、法的および倫理的なルールを遵守することが大切。

これらのルールは、消費者保護や公正な競争の維持を目的としており、ビジネスの健全な発展と社会的信頼の獲得に寄与します。

自分の活動を円滑にするためにも、また業界全体のイメージを損なわないためにも、MLMを行う上で関わってくる法律を学習しましょう。

ネットワークビジネスは合法

まず重要な点として、ネットワークビジネス(マルチレベルマーケティング) 自体は、ネズミ講とは異なり、合法的なビジネスモデルです。

ただし、その運営方法や報酬システムには規制が設けられており、これらを遵守しなければなりません。

日本では、ネットワークビジネスは「連鎖販売取引」として特定商取引法で規制されており、この法律に基づいて適切に運営されている限り、ネットワークビジネスは合法的な活動として認められます。

MLMに関わる法関連で注意すべきこと

まずはネットワークビジネスを行うにあたって、特定商取引法 (連鎖販売取引) に関する決まりがあります。

以下の表に簡単にまとめますので、活動の際に確認してください。

項目	概要
概要説明の義務	ビジネスの勧誘を行う際は、製品・サービスの種類、負担や利益について説明しなければならない。
誇大広告の禁止	事実と異なる表示や誇張した表示を行ってはならない。
書面の交付義務	契約を結ぶ際は、法定事項を記載した書面を交付しなければならない。
クーリングオフ制度	契約締結後に、無条件で契約を解除できる権利を保障しなければならない。
威迫・困惑行為の禁止	勧誘や契約の締結に際して、相手を威迫したり困惑させたりする行為は禁止。

例えば、MLMの勧誘の際に「誰でも簡単に高収入が得られる」などの誤解を招く表現は、誇大広告となり得るため禁止されています。

薬機法によって、健康食品や化粧品に医薬品のような効能効果を謳ってはならないこととなっています。

科学的な根拠がないにも関わらず「がんが治る」「高血圧が改善する」などの表現を用いることは禁止です。

そして、MLMで収益がでた際には、確定申告も必要に。

期限内に決められた方式で申告書を提出しなければ、ペナルティとなる場合もあります。

まとめ

今回の記事の内容をまとめます。

MLMの商材は、商材の形態や分野によって分類され、それぞれの特徴を理解して扱うことが大切。

また、ネットワークビジネスには様々な報酬プランが存在するため、収益の仕組みを理解した上で活動することで、大きな報酬を得ることにつながります。

集客に関しても、オンライン・オフラインといった形式があるので、自分に合った集客方法を選択しましょう。