ネットワークビジネス(MLM) のABCの法則を完全解説｜初心者でも成果が出やすい理由とは

ネットワークビジネスを始めた方は、「ABCの法則」というものを聞いたことがあるかもしれません。

勧誘時によく使われる手法で、特に初心者が活用する機会が多いものです。

今回の記事では、ネットワークビジネスのABCの法則とは何なのか、どんなメリットがあるのか、また実際にそれをどのように使えば良いのかについて解説していきます。

ネットワークビジネスの勧誘や商品の販売の技術を高めたい人必見の内容となっています。

なお、ネットワークビジネスの伝え方についてもっと学びたいという方は、【MLMの勧誘文句】ネットワークビジネスの心を動かす誘い方と誘い文句 の記事も合わせてご覧ください。

それでは、見ていきましょう。

ネットワークビジネス(MLM) のABCの法則とは

まずは、ネットワークビジネスのABCの法則とは何を指すのかについて解説していきます。

Bさんが、BさんのアップであるAさんに頼んで、Cさんに対する説明をしてもらい、販売(勧誘)をする仕組みのことをネットワークビジネスのABCと言います。

大まかな流れとしては、Bさんにあたるあなたが、CさんをAさんに会わせて2人をつなぎます。

アップのAさんはあなたに代わって、Cさんに商品やビジネスついて説明。

あなたはAさんの説明方法を学びつつ、Cさんが参加しやすくなるようフォローします。

勘違いされることも多いのですが、クロージングを行うのはAさんではなくBさんです。

それでは続いて、ネットワークビジネスのABCのメリットについて解説していきます。

初心者こそ実感しやすいABCの法則のメリット 

一見回りくどいやり方に思えるかもしれませんが、ネットワークビジネスのABCを実践することによって、様々な効果を感じることができるはずです。

ここでは、特に初心者が感じやすい2つのメリットを説明します。

実績がなくても早く結果を出せる

Bさんがビジネスを始めたばかりで、実績がない段階では、ABCの法則を利用することで、最初の結果を早く出せるようになります。

あなたがCさんを勧誘する時を想像してみてください。

いくら、Cさんにネットワークビジネスの魅力についてアピールしたり、Cさんの理想の未来をネットワークビジネスによって実現できると伝えても、あなた自身が成果を上げられていないと説得力は弱まります。

では、AさんがCさんにビジネスの説明をしてくれる場合はどうでしょうか。

すでに実績があり、しかもネットワークビジネスについて詳しいAさんが説明することで、話の説得力が増します。

Bさんであるあなたは、Aさんの実績を伝えてもらうことでCさんの理解を促すことも可能となります。

経験のある人から現場で学べる

2つ目のメリットが、知識や経験のあるアップのAさんの勧誘を、実際に見聞きしながら学ぶことができる点です。

初めて勧誘をする時は、どのような勧誘をすれば良いかわからず、迷う人も多いはず。

AさんがCさんに話すところを見ることで、イメージが沸きやすく、レベルアップにつながります。

話を聞きながら、自分が勧誘する時と照らし合わせて、Aさんがどのような言動をしているか学びましょう。

ネットワークビジネス(MLM)のABCの法則を活かした流れを解説

ネットワークビジネスのABCに関してメリットが分かった上で、次はどのように進めていけば良いのか、流れの解説に入っていきます。

ここでは、Bさんの動きを詳しく説明しますので、自分がBさんの役割担当として実際に動くことをイメージして読み進めてください。

事前準備

当日に良い動きをするためには、事前準備をしっかりと行うことが大切です。

まずは見た目から。当日にAさんやCさんに良い印象を持ってもらえるように、きれいめの普段着を用意しておきます。

下の写真のような服装をイメージすると分かりやすいでしょう。

次にCさんとのやり取りですが、当日のアポを取る際には、Cさんと話して事前のヒアリングをしておくと効果的です。

• 仕事や収入
• 家庭環境
• 悩み
• 夢
• 趣味

上記のようなCさんに関する項目を自然に会話の中で引き出せれば良いです。

そしてそれをAさんに伝えた上で、トーク戦略を一緒に立てます。

また、CさんにAさんのティーアップ (T-UP) をしておくことも大切です。

実際に会う日の日程調整ができれば、会場の予約に移ります。

静かめできれいなカフェを選びましょう。

できれば半個室のあるところが望ましく、完全個室はプレッシャーを与えてしまうので逆効果です。

会社の打ち合わせ場所があるのであれば、そこでも構いません。

そして当日Aさんと会うにあたり、Cさんに伝えておくべきこともあります。

まず、Cさんには必ず次の質問に対してYESを得ておきましょう。

「Aさんの話を聞いて、それでも興味がなければ遠慮なく断ってくださいね。
OKですか？」

また、サンドイッチ営業トークをしておくことも大切です。

サンドイッチ営業トークとは、ポジティブな言葉を出し、ネガティブな言葉を出した後に、さらにポジティブな言葉を出すトークの方法です。

「CさんもAさんも忙しい中、時間を取ってくれています。

話を聞いた後、興味ある・興味ない・検討する、どっちでもいいから必ず正直な気持ちを聞かせてね。」

上記のようなことを伝えておきます。

当日の動き

当日は、BさんとCさんは先に待ち合わせをして、一緒にカフェに行く流れです。

Aさんには先に会場で待ってもらい、後からBさんとCさんが揃って入ります。

Aさんの話を聞いている際には、Bさんは、Cさんの感じるであろう疑問を代弁してAさんに質問することを心がけてください。

• Aさんは何の商品が好きですか？
• Aさんの月収はいくらですか？
• 毎月何人くらいが新規で参加されますか？
• 稼げるようになるまでにどれくらいかかりますか？

上記のような問いかけをAさんにすると、Cさんにとっても分かりやすい形でコミュニケーションが進んでいきます。

一通り終わったら、Cさんに疑問や質問がないかを尋ねましょう。

その他、何も問題がなくAさんの説明が終われば、Aさんにお礼を言って帰っていただきます (カフェ代はBさんが負担)。

クロージングでは、次のような質問をすると良いでしょう。

このビジネス (商品) は、〇〇さんの人生をより良くするために少しは役立ちそうですか？

例えば、Cさんが「少しは役立つかもしれないと思います」と答えた場合は、「本当？よかった、じゃあ…」と言って話を続けていってください。

上記の質問をすれば、成約にスムーズに近づけるはずです。

最終的な結果については、Aさんにも報告しておきましょう。

勧誘のABCをネットワークビジネス(MLM) で成功させる3つのコツ

それでは、実際にネットワークビジネスでABCの法則を活用する際に、意識すべきポイントについて解説します。

それぞれの項目を意識すると、一回の成約率を上げることができるとともに、学びの効率も大幅に上がります。

ティーアップが成功の鍵を握る

ティーアップとは、元々はゴルフ用語で、ティーにボールを乗せること、ボールを少し上げることを言います。

そこから転じて、褒めたり良い意味で持ち上げたりすることで、人や物を信用・信頼してもらうことを意味する言葉に。

今回の場合、事前にまたは直接会った際にも、CさんにAさんの良い面を見せて、CさんとAさんが信頼関係を築くサポートをすることにあたります。

Aさん自身が自分の凄さを語るより、第三者であるあなた(Bさん)を通して伝える方が自然で、効果も高いです。

CさんがAさんを信頼する関係を作ることで、後の話をしっかり聞いてもらいやすくなります。

ここでの注意点ですが、Aさんへのティーアップは、ただ単に「Aさんはすごい人だ」とCさんに伝えればいい、というわけではありません。

権威性を示すだけでは、効果が十分に得られません。

そのために、まずあなたはCさんのニーズを理解しなければなりません。

加えて、Aさんがそのニーズを満たす手段を知っている存在だと証明することが大切です。

ただ、持ち上げるだけでなく、文脈や状況に応じた対応を心がけましょう。

結果を左右するのはBさんの動き

ネットワークビジネスのABCをうまく行うコツの2つ目は、あなた自身の態度を意識するということです。

想像以上に重要な役割を担っています。

態度として意識しなければならないことのイメージとしては、大きく分けて2つ。

一つ目は、先ほどお伝えしたティーアップに関することです。

よくティーアップでAさんを持ち上げて、説明をするのがAさんに移った際に、気を抜いてしまう人がいます。

これは、自分(Bさん)の仕事は、CさんにAさんを紹介するところまでだと勘違いからくる行動。

これでは、せっかくAさんの信頼を高めたのに、「AさんはBさんがこういう態度をとる程度の人なんだ」と思ってしまいます。

事前の発言だけでなく、説明中のBさんの態度でもAさんへの尊敬や親しみを感じさせるような言動を意識しましょう。

もう一つは、Bさん自身が話し合いの舵をとるというところです。

言い換えると「3人の話し合いにおいて、リーダーはあなた(Bさん)である」ということです。

確かに、ABCの活用では、詳細な説明や実績の証明などはAさんが担うことになります。

ですが、その前にBさんがCさんの悩みを引き出すことや話を聞く姿勢になる土台づくりをしなければなりません。

Aさんより、Cさんにとって距離感が近いBさんの方がCさんに寄り添うことに適しています。

冒頭でもお伝えしましたが、クロージングを行うのはBさん自身です。

ネットワークビジネスのABCが上手く機能しない時は、Bさんの動きに原因がある場合も多いです。

常にBさんに、AさんとCさんの関係性をうまく取り持てるような振る舞いが求められます。

快適な空間づくりとポジショニング

最後にABCの法則を機能させるために大事なのが、話し合いの空間に目を向けること。

まずは、話し合いを行う場所に関してです。

AさんとCさんを引き合わせる場所は、以下の条件を満たす場所が望ましいでしょう。

先述したようにカフェがイメージしやすいと思います。

休日で混雑している店や高すぎるレストランなどでは、Cさんが居心地が悪くなるかもしれないので注意しましょう。

続いては、3人の座る位置についてです。

まず、Aさんには壁際に座ってもらうようにします。

これは、Cさんが壁に向かう構造を作ることで、Aさんの話に集中できるようにするためです。

上座に座ることで、Aさんの権威性を高める効果もあります。

続いて、Aさんの対面にBさんが座り、Bさんの隣にCさんが座ってもらうようにします。

Aさんの正面にCさんが座る方が良いとする考えもありますが、AさんとCさんで対立構造ができてしまうためあまりおすすめしません。

CさんとAさんが斜めに座ることによって、心理的に話しやすい位置になります。

まとめ

ネットワークビジネスのABCの法則に関する今回の記事をまとめます。

ネットワークビジネスのABCとは、アップであるAさんに、見込み客であるCさんを紹介することで、勧誘する仕組み。

実績のない状態でもBさんが結果を出しやすく、初心者にとって現場での学びも大きくなります。

そして、ABCの成功にはBさんの言動が重要で、適切なティーアップやBさんがリーダーであるという意識、場所選びを適切に行うことで、結果につながりやすくなります。