【例文紹介】ネットワークビジネスの断り方は？LINEや友人の誘いへの上手な対応

日常生活の中で、あるいはビジネスをしている時に、ネットワークビジネスの勧誘を受けたことがあるという方も多いでしょう。

本当は断りたいけれどその後の人間関係もあるため、うまく断れずに悩んでいる方も多いはず。

一度断ってもまた何度も誘われたという経験もあるのではないでしょうか。

今回は、ネットワークビジネスの勧誘に対して断る方法を解説。それぞれの場面、相手に合わせた適切な断り方をご紹介します。

LINEをはじめとしたSNSのメッセージにおける断り方についても説明を加えました。

これを読めば、今後MLMの誘いを断れずに悩むことがなくなるでしょう。

それではさっそく見ていきます。

ネットワークビジネス勧誘の全体像を解説

まず断り方について解説を行う前に、前提としてネットワークビジネスの勧誘とはどのようなものなのか、全体像と流れの説明を行います。

この基本的な知識があってこそ、どのように断れば良いかについて理解することが可能です。

マルチ商法、MLMと呼ばれるネットワークビジネスの構造を理解していきましょう。

MLMの勧誘の流れ

はじめにMLMの流れについてご紹介。

勧誘する側の動きを理解することによって、勧誘を断る方法も見えてきます。

MLMで勧誘を行うステップとしては大きく分けると次のようなものがあります。

最初は最低限のお互いの信頼関係がなければ、そもそも話を聞いてもらえない状態にあります。

この人の話を聞こうと信頼を得た上で、ネットワークビジネスや商品に関心を持ってもらうような興味づけの段階に入るでしょう。

実際に聞き手が詳細をもっと知りたいとなれば、そこからビジネスの概要など必要な情報を説明します。

その後、相手が理解した上で必要であれば購入や入会などの手続きなどに入っていきます。

ここで示した流れはあくまで大まかに順番に表したもので、実際には同時にあるいは異なる経緯を経て勧誘が行われることもあるのでご注意ください。

ネットワークビジネスの勧誘の種類

報酬プランにもよりますがネットワークビジネスでは、誰かに商品を購入してもらう、あるいはダウンメンバーが実績を上げることによって自分の報酬が上がる仕組みになっています。

すなわち、ネットワークビジネスの勧誘には、下記の2つの種類が存在することに。

一つ目は、商品を買わないかという勧誘で、一般的な小売業と同じような流れです。商品の魅力を伝えることで、欲しいと思ってもらい、購入を促します。

二つ目は、メンバーとしてビジネスの参加を促すもので、ネットワークビジネスに関わってもらい、他の人に商品の購入を勧めたり、同じように一緒にビジネスを行うメンバーを探したりします。

これらを踏まえると、ネットワークビジネスの話を持ちかけられた時に最終的に断るのは、商品の購入かビジネス参加に対する勧誘です。

その前段階に、「話だけでも聞かないか」というようなアポイントメントの打診に対応することになります。

【場面別の断り方のコツ】 ネットワークビジネスを上手に断るには？

ネットワークビジネスに関する基本的な知識を把握した上で、いよいよ断り方の解説を行います。

いざ断るとなると断り方を考える上で、迷うポイントいくつかあるでしょう。

理由を明確に述べるべきかどうかは、勧誘する相手の性格や関係性によります。

例えば、押しが強いタイプの勧誘をする人に対してやんわりと断ったとしても、相手はガンガン営業をかけてくるため、結局は流されるかもしくは、再度断らなければならないでしょう。

一方で、一度しか会わない人や連絡手段がない人などに対しては、その場の空気を壊さないように遠回しに濁しても問題ないケースがあるかもしれません。

それらを踏まえて、ここでは様々な場面でのネットワークビジネスの勧誘の断り方をご紹介。例えば次のような場面に遭遇することがあるでしょう。

断るという行為自体は同じですが、それぞれ状況によって注意すべきことがあるため、一つ一つ解説します。

友人に勧誘された場合の断り方

まずは友人に勧誘された場合について考えてみましょう。

特に友人の場合は、断り方に気をつけなければ関係性が悪化する可能性があります。

まずは、丁寧に「商品またはビジネスには関心がない」と伝えることが基本です。

その上で、親しい友人として声をかけたこと自体については感謝をしたり、その人のことを信用していないというわけではないことを態度や言動でフォローしたりできると良いでしょう。

• 友人としての誘いは嬉しいけれど、ビジネスとして参加するのは考えていない
• ビジネスの誘いは断るけれど、良いと思って声をかけてくれたこと自体は嬉しい

上記のような断り方があるでしょう。

ポイントとして、商品・ビジネスの勧誘と誘ってくれた行為そのものを分けることが大切です。

相手は良かれと思って勧誘をしてくる場合もあるので、その気持ち自体は無下にはせず、しかし興味のない勧誘はきっぱり断るようにしましょう。

家族に勧誘された場合の断り方

家族から勧誘された場合、少し気まずい状況に陥りがちです。

このような場合は、家族の意見を尊重しつつ、自分の意志をしっかりと伝えることが重要です。

• 家族としての気持ちはわかるけれど、自分ではやらない
• 他に優先したいことがあるから、この提案には応えられない

友人と同様、家族だからこそ、誠実な気持ちを伝えつつ、自分の立場を明確にすると断りやすくなります。

ここでの注意点が、断ると同時にネットワークビジネスを辞めさせようとしないことです。

勧誘のタイミングで家族がMLMをやっていたと知るケースもあるかと思いますが、勧誘する側からすると、自分が良いと思っているものを勧めたのに断られた上に、否定されて不愉快になる可能性も。

職場・取引先で勧誘された場合の断り方

場合によっては職場で勧誘されることもあるでしょう。

職場の同僚や上司から勧誘される場合は、ビジネスとプライベートの線引きが求められます。

以下のように、職場での関係を損なわずに断ることができます。

• 職場での関係を大切にしたいので、別のビジネスの話には加わらないようにしたい
• 今の仕事に集中したいので、他のビジネスの話には参加できない

職場という環境なので、ビジネスに関連した理由を出して断ることが自然とトラブルを避けるのにも良いでしょう。

きっぱり断るのが苦手という方は、仕事上の付き合いで一時的に浅く関わる程度の関係であれば、曖昧な断り方をしても問題がない場合もあります。

ただし、将来的に何度か接点を持つならその度に勧誘を受けるかもしれないので気をつけましょう。

知り合い・先輩に勧誘された場合の断り方

お互い軽く知っている程度の関係で勧誘された場合は、関係が浅いぶん断りやすい一方、相手に失礼のないように配慮をしなければなりません。

• ご提案はありがたいのですが、今は自分に合ったビジネスではないと感じています
• 他のことに時間を割きたいので、今回はお断りさせていただきます

丁寧な表現でありながら、はっきりと断ることが大切です。

LINE・SNSでのネットワークビジネスの断り方の例文

オンラインでの勧誘を断る際には、直接会って断るよりも気を使わずにすむことも多いかもしれません。一方で、文章だと伝わりづらいニュアンスもあるため、最新の注意は必要です。

前提として、しばらく会っていなかった人から急に連絡が来た時、誘い自体がネットワークビジネスに関するものなのか分からないことがあります。

この場合、興味があれば聞いても良いですし、最初から断る可能性が高いのであれば事前に確認しても良いでしょう。

また、SNSで認識のない人であれば、アカウントの中身がどのような人なのかを予め知っておいた方が良いでしょう。

相手のことが分かり、勧誘が自分に興味・関心のないネットワークビジネスについてことであった場合、次のような断り方があります。

• 誘ってくれてありがとう。でも他のことに集中したいから、参加は難しい
• 副業の提案は嬉しいけど、自分の考えとは違うから遠慮させてもらうね

テキストでの断り方は簡潔かつ柔らかくまとめるのがコツです。

ネットワークビジネスの誘いを断る上で大切な心構え

ここまで、様々なパターンのネットワークビジネスの勧誘に対する断り方をご紹介してきました。

具体的な断り方も重要となりますが、MLMの誘いを断るという上で、大切な考え方・心構えもあるため、そちらについても解説していきます。

マインド次第で断る際のストレスにも変わってくるため、事前にいくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。

上記のそれぞれに関して詳しい説明を付け足します。

断りは一回で終わらない

一度断っただけでは、勧誘が止まらないケースも少なくありません。

勧誘者側は「一回の断りでは断念しない」という心構えを持っていることが多く、こちらが断る理由を提示すると、それを潰そうと継続的な説得を試みる場合があります。

断る理由	説得の例
今は時間がなくて	短時間から始められる
自分にはできないかも	・周りにサポートしてくれる環境がある ・自分もはじめはそうだったけど、上手くできた
自分には合っていない	・途中からでもやめられる ・とりあえず1ヶ月だけ試してみて
難しそう	今後くわしく説明する

上記のように、その場しのぎの理由づけをすると、「その断る理由がなくなればOKなのでは？」という期待を勧誘する側に与えてしまうでしょう。

そのため、断る側も「断り続けること」が必要な場合があると心得ることが大切。

複数回にわたって繰り返し断ることは、決して非常識な対応ではありません。むしろ、意志を繰り返し示すことで、相手も「本当に興味がない」と理解しやすくなります。

断ることは悪ではない

MLMの勧誘を断ることに罪悪感を抱く必要はありません。

勧誘者は「ビジネスの一環」としてアプローチしているため、断ることは当然の選択肢です。相手に悪意があるわけではなくても、こちらも冷静に「断る権利がある」と考えて問題ありません。

特に、自分にとって不要なビジネスであると感じた場合、適切に断ることは、自身の意思を大切にする行動とも言えます。

笑顔でやり取りを終えられるようにする

断る際の表情や態度も、相手との関係を保つ上で重要です。きっぱり断ることは大切ですが、最終的には笑顔でやり取りを終えるよう意識しましょう。

「お誘いありがとう」と感謝を伝えるだけで、相手も不快感を感じにくくなります。

断った後も良い関係が続くよう、柔らかい言葉で締めくくることがポイントです。

断られないネットワークビジネスの誘い方

これまでの内容で、ネットワークビジネスの断り方に関してはご理解いただけたかと思います。

最後に、ネットワークビジネスを現在行っている、あるいはこれから行おうとしている方に向けて断られ方を踏まえた上での誘い方をご紹介。

断られるパターンを理解したからこそ分かるその対策をお伝えします。

長期的な信頼関係を築く

ネットワークビジネスでは、短期間で信頼関係を築こうとすると相手にプレッシャーを与えることがあります。

これまで個別で連絡を取るような関係性ではなかったのに突然、勧誘をされるというように、距離感を急に詰められることを嫌う人も多いでしょう。

日常的な交流を通じて、長期的な信頼を築くことで、話くらいは聞いてみようと思ってもらえる可能性が高まります。

関係構築といっても特別なことをする必要はありません。

相手がコミュニケーション上ストレスを感じることは避け、相手が求めていることを提供することで関係性は自然と築かれていきます。

ネットワークビジネス勧誘のためにという意図が透けて見えるような不自然な歩み寄り方ではなく、日頃から周囲の人と良い関係を築こうと意識することが大切でしょう。

相手のMLMへの関心を見極める

次に大切なのが、相手のMLMへの関心を見極めるということ。

相手がまだ勧誘する側に興味を持っていないのにネットワークビジネスの話ばかりしてしまうと、せっかくの機会を逃してしまいます。

そもそも相手はMLMに関心があって聞いてくれているのか、全くそうでないのかで誘う表現や強さは変えるべきです。

• 相手から話を広げる・深掘りするなどしてMLMのことを聞いてくる
• MLMの話をすると反応が良い
• MLMの話をしても嫌な顔をしない

上記のように、ネットワークビジネスへの関心の度合いは異なります。

少し話を聞いてみたい程度の人に対して、「ぜひビジネスに参加して一緒に稼いでいこう」「この商品を買った方がいい」と段階を飛ばした勧誘を行うと断られる可能性が高くなってしまうでしょう。

相手の関心に合わせた適切な勧誘が重要です。

適切な切り替えを行う

もし相手が拒絶しようとした場合には、無理に説得しようとせず、素早く話題を切り替えることが大切。

ビジネスの話を引きずらないことで、相手との関係を維持できます。

軽く勧誘をしてみてイマイチだった場合、一度別の話題に切り替える、その後もし良いタイミングがあればまた軽く勧誘を行うことで、勧誘を受けてもらえる可能性があります。

ただし、話題の切り替えや一度目の勧誘と二度目の勧誘の間に空けるべき適切な期間は人によって異なるため、焦らないようにしましょう。

まとめ

最後に、今回の記事の内容をまとめます。

ネットワークビジネス(MLM) で勧誘を受けてその誘いを断る時には、曖昧な返事をするのではなく、丁寧に自分の意思を伝えることが重要です。

関係性を壊さないためにも、誘ってくれたこと自体や相手に対して悪く思っているわけではないことを伝えるようにしましょう。

勧誘する側は、無理な勧誘を行うのではなく、相手の反応を見ながら適切な勧誘を行わなければなりません。